いらない美術品をなるべく処分費用がかからない方法で捨てたい
家に眠っている美術品をなるべく高値で売りたい
押し入れや物置に使わなくなった美術品がある方は多いのではないでしょうか?
この記事では、そんな方のために、売れる美術品の特徴や実際の買取事例を紹介していきます。
引越しや大掃除などで、処分したい美術品がある方はぜひ参考にしてみてください。
美術品とは?
美術品とは、鑑賞を目的としてつくられたものであり、絵画・書画・彫刻などがこれに当たります。
美術品に似たものとして工芸品がありますが、こちらは使用する目的としてつくられたものを指し、例えば、茶碗やお皿などが該当します。
ただし、現代においては、美術品と工芸品の区別はほとんどなくなっています。
売れる美術品の特徴
では、どのような美術品が売れるのでしょうか?
ここでは、売れる美術品の特徴を説明していきます。
絵画
作家の知名度が高ければ高いほど高額で売れる可能性が高いです。
例えば、以下のような作家の作品は高値で取引されています。
◇アンディ・ウォーホル
アメリカの画家でポップアートの巨匠と呼ばれている人物です。
スープ缶など身近なものを描いた作品で知られています。
◇クリスチャン・ラッセン
カリフォルニア出身・ハワイ育ちの画家で、「マリンアート」の第一人者になります。海岸やイルカなどのハワイの自然を描いた絵が有名で、日本でも人気のある作家です。
◇横山大観
茨城県出身の日本の画家で、美術家の団体である「日本美術院」の設立者の1人です。富士山をテーマにした作品を2000点以上も描いており、美術館や博物館に保管されておらず、個人所蔵となっている作品も多くあります。
また、希少価値の高い作品はレプリカや版画でも高額になる可能性が高いでしょう。
書画
書画も絵画の場合と同じく、有名な作家の作品が高く売れる傾向があります。
書体によっては作家名が読みづらい場合もあるので、売る際はまず骨董品買取業者に写真などを送って査定してもらうのがおすすめです。
彫刻
作家の美術市場での評価が高ければ、作品の価値も高いです。
特に、帝室技芸員や人間国宝に認定された作家の作品は非常に評価が高くなります。
また、日本の作家の多くは作品と同時に箱もつくるので、査定する際は箱も見せることによって価値が高まります。
工芸
日本三大漆器と呼ばれている山中漆器・会津漆器・紀州漆器は、多くの買取専門店で高額買取をしています。
これらの漆器の中でも、地域の特徴を色濃く表現している器はより高くなるでしょう。
また、海外のものであれば、中国産の漆器が高額で取引をされる傾向があります。
価値の無い美術品の処分方法
売れない美術品の処分方法として、「自治体にゴミとして出す方法」と「不用品回収業者に依頼する方法」の2つがあります。
自治体にゴミとして出す方法
まずは、「自治体にゴミとして出す方法」のメリットとデメリットを説明していきます。
【メリット】
処分費用が無料なことです。美術品は家庭ゴミ袋に入るのであれば、可燃ゴミや不燃ゴミとして処分することができます。
ただし、ものによっては家庭ゴミとして捨てられないこともあるので、事前に自分の住んでいる自治体のホームページを確認しておきましょう。
【デメリット】
所定の場所まで持ち運ぶ必要があることです。そのため、美術品の量が多かったり、重かったりする場合は運ぶのが大変になります。
不用品回収業者に依頼する方法
次に、「不用品回収業者に依頼する方法」のメリットとデメリットを説明していきます。
【メリット】
自宅まで回収しに来てくれることです。そのため、大量の不用品があったとしても、手間をかけずに楽に処分することができます。
また、美術品以外に処分してもらいたいものがある場合でも、まとめて処分してもらうことが可能です。
【デメリット】
不用品が少ない場合は損をしてしまう可能性があることです。不用品回収業者に回収に来てもらう場合は、車両費や人件費がかかってくるので、美術品の数が少ないと料金が高くなってしまう傾向があります。
また、依頼する際は複数の業者に見積もりをお願いすると良いでしょう。
ただし、「こちらは不用品回収業者です」とアナウンスをしてトラックで町を巡回している業者には注意が必要です。そのような業者の中には、古物商許可のない違法な業者も存在しています。
思ってもみなかった高額な料金を請求される可能性があるので、依頼する際は事前に許可を取っているか確認しておきましょう。